必要証拠金とレバレッジの関係について
最近、必要証拠金についてのお問い合わせをよく尋ねられますがここで一度必要証拠金とレバレッジの関係性について書いてみたいと思います。
必要証拠金とは発注した注文に対して担保として最低限必要な額。通称証拠金とも呼ばれます。
強制決済になる場合は、この必要証拠金が有効証拠金と同じもしくは有効証拠金を上回った瞬間に強制決済となります。
ここで有効証拠金とは口座残高+/-決済されていないポジションの損益となります。
この証拠金を決めるのに必要な要素が、取引通貨ペア、取引数量、レバレッジとなります。
方程式で表すと、
必要証拠金 = 取引数量(ロット) × ドル立てで表記したベース通貨の取引額 ÷ レバレッジ
となります。
例題1)例えば、取引数量(ロット)= 1ロット、通貨ペア=USD/JPNでレートは79.1695の買い注文、レバレッジを200倍と仮定します。
すると、{1 x 100,000 (通貨単位=1ロット) } ÷200(レバレッジ) = $500 ドルの必要証拠金となります。
例題2)それでは、レバレッジを100倍に下げた設定ですと上記のレートの例を使うと、
取引数量(ロット)= 1ロット、通貨ペア=USD/JPNでレートは79.1695の買い注文、レバレッジを100倍と仮定します。
{1 x 100,000 (通貨単位=1ロット) } ÷100(レバレッジ) = $1000 ドルの必要証拠金となります。
レバレッジ(Leverage)とは英訳でてこの原理のことも示しますが、多くの方が誤解しているのが、このレバレッジは倍率は倍率でも必要証拠金を決める倍率となります。つまり、レバレッジが多ければ多いほど必要証拠金は少なくなり、理論上は、強制決済になる確率も少なくなります。
例題3)それでは今度はレバレッジを25倍に設定すると、
{1 x 100,000 (通貨単位=1ロット) } ÷25(レバレッジ) = $4000 ドルの必要証拠金となります。
例題4)今度はレバレッジ400倍だとすると、
{1 x 100,000 (通貨単位=1ロット) } ÷400(レバレッジ) = $250 ドルの必要証拠金となります。
このようにレバレッジがあがればあがるほど必要証拠金は少なくなり、少ない証拠金で多くの取引が可能になリます。ということは今週はドル円のレートが78円をきったこともありますが、市場の値動きが激しいときでも、理論上ではレバレッジが大きい時はレバレッジが少ないときに比べて、強制決済になる確率も少なくなります。つまりレバレッジは口座の耐久力、口座維持力、文字どうり証拠金維持率の確保に役立つものとなります。
また、レバレッジと共にスプレッドも取引の中で要素のひとつとなりますが、弊社のレバレッジ、スプレッド、バイキングなどについては下記のリンクをぜひ参考にしてください。
http://www.fxddjpblog.com/2011/07/07/10788/
他にも必要証拠金についての計算方法は少し前の記事ですが参考にしてみてください。
http://www.fxddjpblog.com/2010/10/18/7514/
また、弊社の必要証拠金の計算機もありますのでこちらも参考にしてみてください。
http://www.fxdd.com/mt/jp/forex-resources/forex-trading-tools/trading-calculators/
下記のように必要通貨と数量を設定して = マークをクリックするだけででてくる便利な計算機となっています。皆さん是非お試しください。
注記)レバレッジ400倍提供は、お客様のご希望とリスク管理のバランスを検討するために実施させていただいてます。レバレッジが高ければ利益も大きくなりますが、同時に損失も大きくなります。
このため400倍のレバレッジでお取引されているお客様を対象に、弊社で月一度口座状況を確認させていただき、リスクが高すぎると判断した場合はレベレッジを200倍に変更するようご連絡させていただきます。
現状は口座残高が2万ドル以下の口座を対象に400倍を提供させていただいていますのでご理解のほどをよろしくお願いいたします。