FXDD日本語サポートブログ
help desk software
Comment : 1

今日のFXニュースです。

為替アメリカ市場情報:EURは今月末において利益を高めました。

• ケースシラー20都市住宅価格指数は前年度比に比べ3.6%落ち込みました。

• カナダ銀行は利率を安定に押さえ、景気の刺激は結果的に引いていくであろうと予測しています。

• オーストラリア銀行のMcCrann氏は7月にはオーストラリア銀行利率の引き上げを考慮しています。

• フィッチ・レーティングス格付け会社はフランスが安定していると見解であるとして、AAAと評価しています。

• シカゴ購買担当者景況指数は4月の67.6から5月の56.6に急落している数値を発表しています。

• アメリカの消費者信頼感は4月の66.0から5月には60.8に落ち込んでいます。

• ドイツ自由民主党員(Merkel氏の連立政権のジュニア・パートナー)はギリシアはユーロから撤退すべきであるとコメントしています。

• ユーロのRehn氏はギリシアは終焉の来るべき日について直面している。復興はなく、ドイツ銀行は40 億EURの債務を抱えている、 とコメントしています。

• イングランド銀行の表明:イングランド銀行は信用性を失うというリスクを負っている。

• S&P 500は1%上昇し、1345ポイントとなっています。

• アメリカ10年債が2ベーシスポイント下げ、3.5%となりました。

• 原油価格は$2ドル上昇して、$102.60ドルになっています。

今日のリスクに対する動きは早期においては反騰相場でした。ドイツ議会がギリシアをユーロから撤退すべきである情報に伴い、住宅価格指数や消費者信頼感からのアメリカの経済データは芳しくなく、それらが積み重なり朝のアメリカ市場を慎重な動きへといざないました。

EUR/USDの通貨ペアはShaffler氏のギリシアに関するコメントに受けて1.4360へと反発する前では今朝のアメリカ市場は1.4415で膠着していました。その後の市場の流れの反発がリスクを分散するトレードを助長し、EUR/USD の通貨ペアは1.4390で終日を向かえました。AUD/USDの通貨ペアは1.0675の低値で、USD/JPYの通貨ペアは81.20の低値から81.50.の終値となりました。

EUR/GBP通貨ペアはいつものように月末の需要があり、0.8750での抵抗線の試金石となりました。GBP/USDの通貨ペアは今日の市場では損失を取り戻し、1.6423 から1.6450で終値を向かえました。イングランド銀行の表明がイギリスの金融政策委員会が後々の急激な利率の引き上げを避けるために、今の段階でもう少し利率の引き上げすべきであると繰り返しました。。。

(http://www.forexlive.com/blog/category/all/ より翻訳)

日本の皆さん、こんにちわ。少し前まで肌寒い日が続いていましたが、ここ数週間から急に暑くなっている日がこちらNYでは続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

今月のブログで、為替の要因となるトピックを挙げてきましたが、今日も5つのファクター(Factor 5)のひとつとしてEconomic Growth(経済成長)をGDPと踏まえて徒然なるままに焦点を当ててみたいと思います。先日のブログにも日本の経済成長率とGDPについて掲載いたしました。
(http://www.fxddjpblog.com/2011/05/26/10821/ )
(http://www.fxddjpblog.com/2011/05/23/10774/ )
(http://www.fxddjpblog.com/2011/05/19/10756/ )

まず、Economic Growth(経済成長)を計るには一般的にGDP(国内総生産)には名目GDPと実質GDPが細かく分かれますが、その変動をそれぞれ名目経済成長率と実質経済成長率と呼びます。四半期(三ヶ月)あるいは一年ごとの増加率をパーセントで計算されます。計算式は下記のようになりますが、

名目経済成長率(%)= ( 今年の名目GDP – 去年の名目GDP ) ÷ 去年の名目GDP × 100

実質経済成長率(%)= (今年の実質GDP – 去年の実質GDP ) ÷ 去年の実質GDP × 100

先日のブログにあるGDPも上記の成長率を元に割り出されて形成されています。
(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B5%8C%E6%B8%88%E6%88%90%E9%95%B7 より抜粋)

先日の日本のGDPが予想より下回ったニュースは当然日本にとって経済成長率が芳しくないことを示し、その国にとってよい印象ではありません。そうして経済の成長率の速報は下記のようなさまざまなニュースソースから入手できます。
(http://www.forexlive.com/ )
(http://www.bloomberg.co.jp/jpintro.html )

ちなみにここ数日によるGDP/GNPの発表は下記のようになります。(アメリカ雇用統計もありますのでそちらもお忘れなく。。。)

http://global.fxdd.com/jp/forex-trading-tools/economic-calendar.html より参照)

しかし、一概に急激な経済成長が必ずしもいいとは限りません。まず、Economic Growth(経済成長)を達成するには、その国の経済の拡大が必要となりますが、もし経済成長が急激に起こり、商品価格の上昇が一般給与を上回ってしまった場合は、平均給与が上がったとしても実質上の購買意欲は下回ります。多くの国の経済成長率を年2%の目標にしています。そのため、緩やかでない高い成長率は高いインフレを引き起こすとともに、中央銀行はそうした場合は経済活動を緩やかにする目的で利率を引き上げます。また、利率の変化は貨幣の交換率を変化も及ぼす可能性があります。

インフレの反対に、不景気の時に起こるデフレにおいては消費者の購買意欲を引き出し、不景気を払拭するために中央銀行は利率を引き下げます。
(http://en.wikipedia.org/wiki/Economic_growth より参照)

このように必ずしも、GDP の浮き沈みですぐに市場が反応するわけではありませんが、長期的な展望を元に上記のように商品価格や一般給与など他の経済状況の要因を踏まえた上で、中央銀行の利率や貨幣の交換率に影響を及ぼし、ひいてはその国の経済、株、為替を動かす要因となります。

それでは最後にこのGDPに対して、GNE(Gross National Enjoyment=国民総幸せ指数)という言葉を提唱した、経済学者のJohn Kenneth Galbraith氏による一言を最後に今日のFXニュースを締めくくらせていただきます。 – M.Yamazaki –

“The only function of economic forecasting is to make astrology look respectable.”–John Kenneth Galbraith –

About the Author