花火をもたらすECBの決定とドラギ総裁の会見

USD: 米ドルはほとんど変化していませんでしたが今日のトレーディングで主要通貨に対して若干下げています。安値から高値へのレンジは低い（低ボラティリティ）ですが、今日のECBとドラギ総裁からの花火と明日の米国の雇用レポートは言うまでもなく、状況を活性化すると予想されています。昨日の予想よりも悪かったADP雇用レポートは明日の雇用レポートから強気を奪い去り、米ドルに重石を掛けているかもしれません。（+17.9万人の新規雇用 vs. 21.7万人の予想）今日、米ドルにおいて、チャレンジジャー人員削減予定数が7:30AM米国東部時間に発表され、今週の新規失業保険申請件数が続きます。（予想31.0万件 vs. 先週30.0万件）

EUR: ECBは7:45AM米国東部時間に過剰リザーブについて予想0.000%から-0.100%に下げる政策金利を発表します。その意図は、資金をECBに預けることにより、資金を失うのではなく、融資に回すということを委員に説得することです。公開市場操作のメインの借り換えレートは0.25%から0.100%に利下げとなると予想されています。限界貸出金利も0.75%から0.60%に下げると予想されています。ECBは他のQEタイプの対策も発表するかもしれません。（これは予想されていませんが、今週下げ続けているインフレを上向かせることを狙って、ドラギ総裁は8:30AM米国東部時間の記者会見でほのめかすかもしれません。（CPI前年比の速報は0.7%の予想に対して0.5%に下げています。）今日、4月のドイツの工場発注が予想1.4％に対して3.1％上昇し、明るい兆しとなりましたが、建設業PMIは49.7から48.1に下げました。EURUSDは1.3646での200日移動平均の下に留まっています。その上での動きは強気で、ショートカバリングとなりますが、それ以下に留まれば、弱気です。（下記日足チャートを参照）

GBP: 今日の英国では、Halifax HPIが予想の0.7%に対して3.9%と予想以上に大きく上昇しました。今日はまちまちであった英ポンドは強いデータで促進されましたが米ドルとユーロに対して若干上昇しました。GBPUSDは今週の新高値に動き、1.6762レベルで200時間移動平均を上抜けましたが、ニューヨークセッションのトレーダーが入って来るとそのレベル以下に反転して戻しました。EURGBPは0.8122レベルでの200直にどう平均以下です。（ECB前の弱気-弱気のバイアスを維持するにはそれ以下に留まります。）100時間移動平均は現在、0.8127です。ECBの決定とコメントからその上での値動きがあれば、テクニカルな観点では強気です。（その上へのブレイクでモーメンタムが強まることを予想します。）

JPY: 今日のような日には、日本円はゆったりと、EURUSDとEURGBPでの動きを見ている傾向があります。USDJPYは火曜日の102.35レベルでの100日移動平均を上抜け、その時以来、主要移動平均の上で終値を付けました。今日は、価格は下げましたが主要移動平均レベルの上に留まっています。（今日は102.31）

CHF: スイスから明日にかけて経済データのリリースはありません。USDCHFは0.8982での主要200日移動平均以下に留まっています。それ以下に留まれば、市場のバイアスは未だに調整基調です。近いレジスタンスは100及び200時間移動平均が見つかる0.8966-68に来ています。下方向では、0.8930-38エリアの以下の動きで今日は、さらに売り手を誘うでしょう。

AUD: オーストラリアの貿易収支は今日初めの5.1億豪ドルの黒字に対して-1.22億豪ドルの赤字に足りました。AUDUSDはニュースで下げましたが押し目買いが入り、0.9295での今日/近種の高値で取引されています。0.9300の上の動きでトレーダーは0.9238での5月30日の高値に向かっています。

6月5日の経済カレンダー