EURUSDは今週、200日移動平均に集中したまま
昨日、EURUSDはウクライナの選挙で後押しを受け、高くなっていました。上昇への動きでこのペアの価格は1.3633での200日移動平均の上に戻りました。これはEURUSDの価格が最終的にこの主要移動平均レベル以下で終値を付けることができたのが金曜日であったため、弱気派にとって若干残念なこととなりました。これは2013年9月以来初めて200日移動平均以下での終値となりました。9月のその時点で、移動平均以下で1日のみ終値を付けました。次の6週間程度で価格は1.3104から一気に1.3831に上昇しました。以前失敗していたここからもう1度上昇するのでしょうか。今週の活動で見通しが明らかになるでしょう。
EURUSDはこの失敗で上昇に向け、6週間のトレンドの動きが開始するとは思われませんが、下げ拡大の失敗から上昇へ埋めていく可能性があります。トレーダーが主要テクニカルレベルでリスクを確定し、限定することができる時、バイアスを反転させる可能性があります。200日移動平均は今週、強気派と弱気派のバイアスに対する主要な境界線として注目されます。その上に留まれば、強気派が主導権を握り、その下に動けば、弱気派が主導権を握ります。
言うまでもなく、市場は6月5日まで開催されない次のECB会合に向けて準備しています。今週は、EUの経済リリースがありません。ドイツでは水曜日に雇用データ、金曜日に小売売上がリリースされます。会合まではドイツのCPI(6月2日)そしてEUのCPI(6月3日)も注目されます。ドラギ総裁、または他のECB高官はすでに述べていたこと以上のことは何でも言うことができるかどうか分かりません。こうしたニュースヘッドラインは古くなっていました。事実、ドラギ総裁は再度、緩和の可能性について言及していましたが、それはほとんど市場では無視されていました。EUとウクライナ選挙が実施されていました。
米国の雇用レポートが5月2日にリリースされました。そのレポート以来だいぶ経過しています。次のレポートは6月6日までリリースされません。今週、4月の耐久財受注と第1四半期GDPの改定値(古いニュースですが、マイナスの伸びを示すはず)、そして個人収入と支出がリリースされます。残念な結果があるとすれば、それはEURUSDの上昇に寄与するはずです。1.3737での100日移動平均(上記チャートの青線)に向けた戻りが無いとは言えません。1.3734での年足トレーディングレンジの50%もそのエリアにあります。このレベルは以下の200日移動平均と同様に重要です。
以下の1時間足チャートを見ると、1.36475での5月15日の安値と1.3633での5月21日の安値(同レベルでの200日移動平均に沿って)トレーディングを限定していました。1.36475レベル以上の動きは修正的な強気のバイアスを確認するために役立ちます。もちろん1.3633以下での動きはテクニカルな観点で否定的なものとなります。
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