主要通貨のテクニカル的な概要: EURUSD、GBPUSD、 USDJPY、そしてUSDCAD
GBPUSD
GBPUSDはアジアセッションで値動きを抑えるために1時間足チャート上でブレイクされたトレンドラインを利用しており、100時間移動平均(16851でレジスタンスとなっています。)を抜けて下落しましたが、1.6829での200時間移動平均で減速していました。5月15日の安値から上昇の50%は1.68259で離れていたわけではなく、それ以下でのリスクを確定する上で役立っていました。トレーダーはそれ以下(50%と200時間移動平均)でリスクを確定する買いと100時間移動平均の上でリスクを確定する売り手がおり、中立なゾーンにいました。
GBPUSDは200時間移動平均の下に下落しました。これは新たなレジスタンスとなりました。
GBPUSDは200時間移動平均と5月15日の安値から5月21日の高値への上昇の50%の下に押しました。次のターゲットは61.8%が見つかる5月19日と5月20日の安値がある1.68036となります。
EURUSD
200日移動平均は1.36323で突破されました。これは2013年9月以来初めての100日移動平均の下への下落です。このレベル以下で終値を付ければ、このペアでの弱気派は強まります。(それ以下に留まり、失敗しないことです。)
EURUSDは200日移動平均の上に飛び出しましたが、すぐに反転下落となりました。
EURUSDは1.36323レベルでの200日移動平均の上に抜けました。その上での動きで価格は木曜日のニューヨークセッションの高値(上記チャートを参照)と2000バー移動平均からの下落の38.2%になりました。しかし、ブレイクはすぐに反転し、200日移動平均以下に下落しました。
金曜日の値動きはあてにはならないと受け止めるべきです。すでに流動性が無くなっている市場は一般的には、月曜日のメモリアルデイ休日に備えて、流動性が下がります。債券市場は金曜日は早めの2:00PM米国東部時間に終了しました。
USDJPY
USDJPYは息切れです…
USDJPYの上昇へのパワーは小さなエンジンで息切れになりえます。価格は1時間足チャート上の3つのポイントのトレンドラインの上に拡大することができましたが、上昇チャンネルトレンドラインに対する次のターゲットには届きませんでした。61.8%、そして101.65レベルでの下げ方向のチャンネルトレンドラインに価格は反転下落しました。(上記チャート参照)
前述のとおり、市場は低い流動性の影響を受けていました。デイトレーダーはそれでも小さな利益を求め、トレードの根拠とすべきテクニカルなレベルを利用するはずです。トップ側では、トレンドラインがレジスタンスを提供するはずであり、下方向では前述の61.8%と底のトレンドラインが価格の下落を抑えるはずです。
日銀黒田総裁の以下の発言がウォールストリートジャーナルの記事で、掲載されていました:
- 「日本円が対米ドルで高くなることを期待することが合理的であるとは思わない。」
- 米国経済は「非常に強く」回復している。
- 金融緩和の可能性を残しつつ、日銀は日本円が価格ターゲットに達した後に金融緩和策から撤退したとしても円高にならないと考えている。
このコメントでUSDJPYは少なくともしばらくの間は底のサポートが魅力的なものとなるはずです。
USDCAD
金曜日21:30日本時間のCPIデータは1.09057の上、あるいは100及び200時間移動平均(それぞれ1.0896と1.0890)以下にUSDCADを動かしたことが注目されます。どちらの端でのブレイクであっても、失敗せずに、価格がブレイクされるレベルの上下に留まることがどうかが要注意です。木曜日の小売売上は弱い結果となり、USDCADは上昇しましたが、5月13日と5月14日の直近の高値の上に留まることができませんでした。それでトレーダーは撤退し始めました。週末が近づいて、さらに撤退が増えるかもしれません。
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