EURUSDは新高値を付ける…
EURUSDは昨日新高値を付け、1.3871での日足チャートでのトレンドラインレジスタンス上で取引されていました。一昨日は、価格はこのトレンドラインのレベルの上で取引されていましたが、この主要ブレイクレベルの上で終値を付けることができませんでした。
予想よりも好調であった雇用レポートによる昨日の最初の下落は維持することはできず、ニューヨークの午後のセッションに入り、スクイズ継続となっていました。1.3871レベルの上で終値を付ければ、来週のトレーディングに向けてテクニカル的な観点から強気となるでしょう。
上昇となれば、木曜の7:45AM(米国東部時間)に予定されているECBの政策金利決定とそれに続く、8:30AM(東部時間)のECBドラギ総裁の記者会見が興味深いものとなります。木曜日の期待感の高まりの可能性に加え、米国上院議会銀行委員会でのイエレン議長の証言が予定されています。
ドラギ総裁と他のECB高官は、ユーロ高はEUにとってのリスクとなると警告してきました。低いCPIデータはインフレが抑え込まれていることの証明でした。そうであるにもかかわらず、市場はこのコメントをほぼ無視してきました。EURUSDを下げるにはECBによる何らかのアクションが必要になるかもしれません。
特に、予想よりも好調であった雇用レポートの後にイエレン議長が言わざるをえないことは、EURUSDの値動きに影響を及ぼす可能性があります。
これでEURUSDの上値が限定的となるはずだと思うかも知れません。しかし、テクニカル的には別の話となります。しばらくは、1.3871レベルの上へのブレイクはテクニカル的な観点でポジティブ/強気となり、少なくとも、価格はうそをつきません。(そうでなければ、違うことが分かるまで疑うことにしています。)このペアが1.3871以下に戻って取引されまでその「違うこと」にはならず、トップが有効であることを確認する上で役立つ1.38507レベルの100時間移動平均以下に戻って取引されることが証明される必要であるでしょう。そうした最低限の事を行われなければ、買い手が主導権を握ります。
ミスター・マーケット、私が間違っているのなら証明してください。できるものなら、価格を下方向に押し戻してください。
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