ただ4月だということは分かっています。つまり、ほぼ1年の3分の１が終わりました。しかし、ヨーロッパのトレーダーは1ケ月の長いバケーションを取り、米国のトレーダーは長い週末とその他のバケーションの予定で避暑地のハンプトンに向かうため、ボラティリティが減少する真夏になります。（私を除いてですが）

上記のチャートを見ると、EURUSD, GBPUSD, USDJPYそしてUSDCHFのこの数年間、歴史的な安値から高値までのトレーディングレンジを示しています。また、それには2014年の現在のレンジが含まれています。こうしたペアのそれぞれは、低いレンジの中でも近年の最低よりも低いものとなった2014年の安値から高値へのレンジとなっています。

例えば、2014年のEURUSDのレンジは490ピップスです。EURUSDの比較的短い歴史において最低の年間のレンジは昨年の1,150ピップスです。ですから、レンジは現在、最低の年間のトレーディングレンジに達するには742ピップス足りない状態です。現在の価格は最も近い端（すなわち、高値）から90ピップス以上程度離れており、それは特にずっと離れています。

 そのターゲットは実行可能ですか。

ともかく、次のレンジの拡大は上側であり、安値は1.3478で今年の適所にあります。トップ側のターゲットは1.4628になるでしょう(1.3476 + 0.1150 = 1.4628)。

以下のEURUSDの次足チャートを見ると、2011年の高値は1.4939に来ていました。1.4628のターゲットはその頂点のずっと下にあります。しかし、その時点でのEUと米国の経済を見ると、EUのCPIは2.7%、米国のCPIは3.17%でした。EUのGDPは米国のGDPと同レベルで1.8%でした。（下記チャートを参照）米国のインフレは高い、両者のインフレ施策はターゲット以上でした。

経済的な見通しは現在の環境に比較してどうですか。つまり、ファンダメンタルそのレベルへの動きをサポートするのでしょうか。

EUは2014年に1.1%の成長が予想されており、米国は2.7%の成長見込みです。EUでのCPIインフレは年末までに+0.9%となると予想されており、米国のCPIインフレは1.6%の見通しです。

成長の見通しとインフレは高いEURUSDうぃサポートせず、1.4628に向かうという状況もサポートしません。

中央銀行の政策はどうでしょうか。ECBドラギ総裁と他の委員は明確にユーロの値を懸念しています。-「為替レートの上昇は他の全てが同じであるとすると、金融引き締め、インフレに対する下方向の影響、潜在的には進行する景気回復への脅威を暗示しています。」一方、Fedではジャネット・イエレン議長は雇用の状況について懸念していますが、未だに緩和縮小を継続するつもりです。木曜日には、耐久財需要は、企業が設備投資を増やしていることを示していました。これは経済が2.0-2.5%から2.5% to 3.0%の成長に達する成長を占める必要があるエリアの1つです。他の刺激策は政府が意欲的に出すことになるかもしれません。もちろん、一定の消費者も素晴らしいでしょう。

米国は現在のレベルからドルの7%上昇を持ちこたえることができるのでしょうか。前回、EURUSDがそのレベルにあったのは、成長が2.5%増であった昨年の7月でした。米国経済が衰退しないのであれば、以前の1.2800レベルを耐えることができました。中期的な経済のパズルの1コマがそのままとなるのであれば、もう1度、何とかやっていくことができるでしょう。

（いかなるトレードで正しいか、間違っているかを判断する第1のツールである）テクニカルの観点から、先月の高値は2008年の高値から2010年の安値へのレンジの下げの50%付近で減速しました。このレベルは未だにテクニカル観点からはその下に留まる主要レベルです。それがこのレベルの上での値動きとなれば、全ての賭けは終わりですが、あるポイントではこのレベルを通り、反転の戻りに要注意です。（またはそれが、私が期待することです。）もちろん、何でも起こりえます。ショート派は常にスクイズするチャンスを逃しません。（彼らは一貫してディフェンシブでした。）ECBは1.4400レベルを目指す動きに快く耐えるとは思います。インフレが1%ほどで、1.1%の成長と失業率がまだ高いままで、1.4600ならなおさらです。ですから、うそをつかない、テクニカルな手法に従って下さい。1.39565での50%レベルに要注意です。恐らく、今年は弱いスタートで、真夏が近づいてくるのにも関わらず、市場は前に進むためのエネルギーを見つけることができます。
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