ドラギ総裁の声明からのヘッドラインとEURUSD
- 穏やかな回復が進行中
- 低インフレの長期化
- 今後、徐々にインフレが上向く
- 金融市場の展開を注視している。
- 低金利を延長
- 国内需要に支えられた回復の継続
- ユーロ圏の失業率は高止まり
- 未活用の人材は多い
- ECBは異例の政策手段に全員一致で合意
- 経済の見通し対する下振れリスク
- インフレリスクは広く均衡している
- 2016年末までにインフレは2%に近づく
- 各国は改革の取り組みを止めるべきではない。
- 財政対策は成長に寄与するものとすべき
- 競争優位性を高める断固として措置が必要
質疑応答
- 通常の対策は完了していない
- QEは可能性である。
- 外国為替は益々重要な要因になっている。
- 加えて、外国為替は中期的な評価である。
- PPI(生産者物価指数)はCPI(消費者物価指数)よりも弱い。
- デフレリスクが高まっているとは思えない。
- 政策理事会は価格データが中期見通しをどの程度変えるかということには同意していない。
- 利下げとマイナス金利、そしてQEの議論は行った。
- 可能性としてインフレは4月に上昇
- フォワードガイダンスでECBが信用を失うかどうかは定かではない。
- フォワードガイダンスはかなりうまくいっている。
- インフレが長期にわたり継続すれば、リスクが高まる。
- 政策理事会はQEの決定については厳しく検討する。
- デフレリスクは見当たらない。
ECBの政策変更はない(ドラギ総裁の声明要旨は上記参照)注目すべきテクニカルなレベル
ECBの政策金利決定は金利据え置きとなり、予想通りでした。EURUSDはこのリリースの前に若干下げたものの上昇しました。
ドラギECB総裁の声明が出ており、市場が動く可能性がありました。最近は彼がハト派を失望させてきており、彼が声明を出すと常にリスクが高くなります。サプライズで誤って解釈されるコメントのリスクが報われるものかどうかをトレーダー自身が判断しなければなりません。
行うかどうかに関わらず、主要テクニカルレベルに従うのは、混乱の真只中でリスクを確定し、限定する方法です。
上方向:1時間足チャートを見ると、1.37719での100時間移動平均(青線)は今日のトップ側を維持していました。そして1.37819でのその上の200時間移動平均(緑線)は、もしブレイクされ、価格がその上に留まれば、現在のバイアスを反転させるレベルです。このレベルの上での値動きは2008年と2011年の高値を結ぶ週足チャート上のトレンドラインの下側を目指します。今週のそのレベルは、1.3792レベル周辺(直近の週足の50%は1.3790エリア)になり、それを上抜けると、今日はさらに上値をめざし、上昇開始となるはずです。1時間足チャート上の直近の高値からのトレンドラインと61.8%リトレースメントレベルは1.38099エリアに来ています。これも、上昇のポテンシャルを開くために超えなければならないレベルとなります。
下落側:下落側のターゲットとなるレベルには、1.3722レベルでの今週の安値と3月の安値(先週は1.3704)が含まれます。こうしたレベルを下抜けると、次の主要ターゲットは1.3682エリアでの100日移動平均(下記チャートの青線)となります。2014年のトレーディングレンジの61.8%は1.36633となります。2月27日からの安値は1.3642です。
今後は、市場が下落トレンドとなれば(今後2、3日にどのような理由があっても)、1.3517での200日移動平均が1.3476及び1.3490(2001年高値から2012年安値への下落の50%)での今年の安値が追随します。
トップ側または下側でのレベルが維持、あるいはブレイクされれば、それは市場に関して何かを教えてくれています。これは、トレーダーに、そのレベルに対してリスクを確定し、限定する能力を与えてくれます。市場が動けば、トレーダーもこうしたイベントで市場が調整する時に、その調整のレベルに注目します。私が使うルールは、急騰または急落がある場合、(高値上昇の場合)サポートや(下落の場合)レジスタンスの38.2%-50%に注目します。誰もが意識すべきなのは、リスクが高まり、トレーダーの目標は打撃を受けないことです。ですから、要注意です。
本サイト上の全ての情報は情報提供及び教育のみを目的として提供されており、トレーディングまたは助言を意図したものではありません。過去の結果は将来の結果を示すものではありません。加えて、外国為替市場での証拠金取引は高いレベルのリスクがあり、全ての個人に適したものではない場合があります。