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今週のFOMC。懸念リストが増加。

市場は今週のFOMCの決定に向けて準備しており、「懸念リスト」が増え始まっています。

株式は明らかに打撃を受けています。新興国の通貨も打撃を受けています。先月の雇用の若干の増加はどうなのでしょうか。

懸念材料を一旦忘れてください。Fedは計画通りです。彼は深呼吸し、100億ドルの規制緩和縮小を行います。しかし、株式市場や通貨、金利やスローな雇用増はどうでしょうか。

株式市場
S&Pインデックス(20131月から現在まで)

 2014-01-27 11-51-34

S&Pインデックスは1850の高値から1790に下げています。かなりのものです。S&Pは2013年に1400から1850に上昇し、これは32%の上昇です。3.1%の下げはどうかです。ダウが300ポイント下げたからと言ってパニックになる時ではありません。S&Pの価格は50日移動平均の下に下げ1808レベルです。100日移動平均は1758で次のターゲットです。200日移動平均は1697レベルでその後の次のターゲットです。1697への動きは82%下落に相当します。10%の下落で価格は1665に下がります。それはずっと下に聞こえますが、上昇に関しては誰も文句を言いませんでした。そのため、その分の下落の調整も乗り切っていきましょう。Fedは今週同じ姿勢で臨むことになります。加えて、Fedは株式市場のどうなるのかが分かっているのでしょうか。株式市場は全てのロジックに挑戦するかのように最初の緩和縮小後の上昇に何の問題もありませんでした。Fedは株式市場の反応を予測するつもりであるのなら、FOMCであることを放棄し、トレーダーになる必要があります。

新興市場  

新興国の売りはFedにとっては若干の懸念材料です。FOMCがアルゼンチンペソやトルコリラの価値を政策実施を行わない理由として取り上げるとは思えません。それは今週のりゆうにはなりません。アルゼンチンペソの下落についての話があったとしても、そこの株式市場は気にすることはないようです。2014年は、株式市場が直近の数日間に下げていますが、今年は未だに上げており、7月以来、価格は3000からほぼ先週の6000まで上げています。(以下のチャートを参照)そのため、通貨の13%の下げはどうでしょうか。大きいです。トルコでは認めざるをえないことですが、株式インデックスは1年前から下げています。そのため、外国の投資家は通貨と株式の下落で打撃を受けていますが、誰もがお金を稼ぐわけではないことは当たり前のことです。彼らはなんとか運用しますが、Fedが気にしているわけではありません。

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雇用の低迷

それでは7.4万人の弱い雇用レポートはどうでしょうか。雇用は間違った方向に進んでいるのでしょうか。

確かに、7.4万人は2011年1月以来最低の雇用の数字でした。しかし、今月は天候の影響を受けており、過去には2桁の数字だった時、翌月は雇用増でリバウンドとなったことがあります。

先月の緩和縮小は、雇用増が、毎年月当たり18万人程度の平均と3年間継続した後に行われました。平均の増加は月当たり、2011年にその平均は17.5万人、2012年は18.2万人で、2013年はほぼ18.2万人でした。

そうです。雇用増のレートは高いペースで加速していませんでしたが、雇用増は数年間一貫していました。こうしたことからFedは、景気が崖から崩れるようなことはあり得ないというある程度の確信を持つことになったのです。雇用は雇用を生みます。そして雇用は商品やサービスの販売を生みます。底を打った時から生み出された総雇用数は755.7万人でした。それは失われた雇用数(873.6万人の雇用が失われていました)の86.5%かもしれません。そのため、景気は、雇用が底を打った時にから14%足りませんが、それは家計の支払いを行うことができるようになった755万人を表しています。

以下のチャートを見ると、直近の4回のリセッションの間に失われた雇用が回復するのにかかった時間を表しています。大きな赤い落ち込みは米国が経験した雇用のリセッションを表しています。毎月増えた雇用の集計は一貫しています。ほとんど、上方向にも、下方向にもぎくしゃくしていません。しかし、線は上昇し、一貫して上がっています。雇用増は39カ月連続しています。1ケ月でトレンドは生まれません。Fedは、以上に厳しい天候だった月の7.4万人増で揺らぐことはありません。+7.4万人は―7.4万人よりもベターです。感謝です。来月のリバウンドに期待です。

雇用リセッションの最近の深さと雇用減からの回復にかかった月数

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国債のイールド

共通した考えは、Fedが緩和縮小を行うと国債のイールドは急騰するということです。1回の緩和縮小が行われ、6~8回さらに行われ、10年物国債のイールドは下げ、上昇にはなっていません。Fedはこれを絶好のチャンスと捉えていると思われます。やった!イールドはさらに下がっています。もう1度やってみましょう。加えて、ファンド資金が新興市場から出ていくと、どこにくのでしょうか。おそらく米国国債です。それはOKです。事実、それがうまく機能しています。

米国10年物国債のイールド

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新体制のFOMC

バーナンキ議長がもう1回会合を行いますが、Fedの構成が地域Fed総裁のローテーションに伴い、変更となります。ジェームズ・ブラードとチャーリー・エバンズ、エリックローゼングレンとエスター・ジョージが退任となり、ナラヤナ・コチャーラコタ、チャーリー・プローザー、リチャード・フィッシャー、そしてサンドラピアナルトが入ります。プローザーとフィッシャーはタカ派です。ピアナルトは実質的に退任予定ですが、クリーブランドFedの入れ替えを待っています。コチャーラコタはハト派です。スタンレー・フィッシャーは最終的には副議長となり、彼はさらいタカ派である可能性が高く、国際財務事務次官であったラエル・ブレイナードはもう1人のFOMC委員指名者です。彼女の政策のスタンスはよく知られていないため、イエレンの側よりの中立に位置していると思われます。

全体的には委員の構成は全体としてバランスが取れていますが、若干偏りがあるものの、イエレンを含め、ほとんどの委員は緩和縮小継続の側にいるものと思われます。知られていないことは、ポスト・バーナンキの新体制でイエレンがどのようなパワーを発揮することになるのかということです。ほとんどのFed委員はバーナンキの後ろに控えていますが、近年は、それは1方向でした。曲がり角では、政策変更について判断を要する時期に来ています。リチャード・フィッシャーのような論理的で自分の意見に強く押し出す委員が残りの委員に対して影響を及ぼすことになるのでしょうか。時が立てば分かるでしょう。

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*記者会見のある会合ではFedのGDPの中央の傾向、失業率そしてPCEインフレのリリースが含まれます。

まとめ

確かに懸念はありますが、実際はFedと市場は懸念の材料を脇において、株式市場と国債が今の状況で、下げていない事に感謝し、雇用は来月発表され、毎月の金融緩和の大騒ぎから100億ドルさらに縮小することを期待し、信じましょう。そして、その時と次の判断が下される3月19日の間に何が起こるのかを見ていきましょう。それで世界が終わるわけではなく、市場はそれが起こることを見たいと思っています。ですから、サプライズはありません。

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