米国失業率（Unemployment)リリース（私は楽しめない(Unenjoyment)日とも呼んでいます）時によくあることですが、いずれかの方向のバイアスで市場を動かすサプライズの数字を求める場合があります。例えば、数字が強気となった場合、ドル高を求めていきます。数字が弱ければ、米ドルの下げを期待します。

そうした考えを持ち、イベントの数字が公表された後に価格をいずれかの方向に動かす、納得ができるロードマップを教えてくれるテクニカルなレベルを注目します。主要なテクニカルなレベルの下に価格が動くリリースの場合、それは売り手が主導権を握ることを教えてくれ、安値レベルを予想します。主要テクニカルレベルの上に価格を動かすリリースとなった場合は、買い手が主導権を握ることを教えてくれます。高値ブレイクでテクニカルレベルでの買いを行い、根拠とするようにします。

レポートの前に、次のレポートと以下のコメントを含むチャートを掲載しました：

「EURUSDは昨日上昇し、オーバーナイトで利益を維持しました。上記のチャートは、価格がここから高くなるのであれば、次の主要ターゲットはチャンネルトレンドアインと2013年2月の高値が来る1.3705-10エリアとなります。その上での動きでさらに高いレベルをターゲットにします。日足チャートにおける下げでは、1，3626レベルはブレイクされた61.8%リトレースメントです。1.3621は11月29日からの高値でした。こうしたレベル以下の動きは弱気派がしっかりと主導権を握るために必要です。

これは強気派あるいは弱気派のバイアスに利用するレベルとなります。現在の価格はその両端の間にあり、ここから上昇または下落を支配する数字待ち、そして反応待ちの状態のようです。数字が出た後に市場に耳を傾けてください。これらのレベルは今日のトレーディングのヒントを当ててくれます。「

それで、どうなっていたのでしょうか。

今日の動きの5分足チャート（以下チャートを参照）を見ると、1.3621レベルに向った予想以上に好調な数字のリリースの直後の安値は1.36194でした。そのサポートレベルから買い手が入り、価格を押し上げました。その日1日かけ、高値は最後の1時間のトレーディングで1.37053に達しました。

レンジを言うこと（2ピップス以内というべきでした）はその日の始めでの私の意図ではありませんでした。市場が下げることを希望しており、1.3621レベルをブレイクし、もっと下げること（あるいは上昇すれば、さらに上昇する）を期待していました。しかし、おそらく、底での私の境界線は安値で買う安心感を与えており、少なくとも、リバウンドで撤退する前にショートカバーを行わせるものとなりました。トップ側では、おそらく誰かが高値でロングを売ることにより、お仕事終了として、「利益」を得て満足しています。

私にとって（多分、あなたにとっても）こうしたレッスンはいかにテクニカルレベルが違いを生むのかということを強調しています。「主要レベル」が教えてくれることに耳を傾ければ、あなた（あるいは私）に稼ぐことができない場合があります。（失業率の0.3%の予想以上に好調な雇用の数字に依存してEURUSDを持っていた人がいたかどうかは分かりません。）しかし、外国為替市場が楽しめない日にやることがあるような狂った状態になった時に資金を失わずに済むということもあるのです。

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