活発な英ポンド – 英国企業にとって結局はポジティブ
始めに、米国は感謝祭の休日ですが、消費の状況には要注意です。
マーク・カーニー英国中央銀行総裁の声明を待っていますが、最近の多くのイベントの後、何か新たな発言が出てくるか不透明で期待薄と思われています。もちろん、このところの英ポンド高への質問が出るはずです。
英ポンドが結果として直近高値を突破し、重要なテクニカルなレジスタンスレベルを超え、多くの見解と沢山の質問が昨日出ていました。奇妙なことに、大多数の分析は、英ポンドが急騰していったのは利上げへの期待感であることが指摘されていました。今、明確ではない場合、正直に言うと、英国の政策金利がすぐにそうなるという時期は分かりません。起こり得ることは、彼らがそうする時でさえ、金利は歴史的にかなりの間、低いレベルのままとなることです!同様に、第3四半期の成長が前期の見通しとして予測されているため、これも要求される加速の理由であったという見解が大勢を占めています。全てはこれまでよく聞いたことのあるニュースであり、結果を見て、都合の良い理由で正当化するという「後付の説明」です。そうなるべきものでもなく、めったに動きに対して1つの理由があるものでもありません。英ポンドから需要があるわけで上記の要因はもちろん、寄与しています。そして、英ポンドの需要は毎週、毎月、1.6260以上の終値となり続けるのであれば、こうした状況が続くことになります。
全体を見てみると、英ポンドは強くなるに値することは疑いがなく、それは全体として、英国経済は世界的な循環において他の通貨に関連する場合の標準的な分析です。この最近の回復の興味深い側面は、主に内需主導ですが、我々が直近の3か月、6か月間で経験した信頼感が加速的に深まっています。全国的に住宅価格に関して好感されていることが確かに消費を刺激してきており、このセクターからの支出は継続して8四半期上向きとなっており、最近の数字と歩調を合わせて継続しています。(英国国家統計局ONSの統計を我々が信じるのであれば!!)企業投資はこのところ好調でもありました。政府は来年このエリアでの拡大に関して今週の始めに期待感のあるコメントを出しました。
しかし、主に消費者側に依存する回復は弱い状況です。英国はヨーロッパでの主要貿易相手国からの需要の低迷のあおりを受けたことに対する回復を加速してきており、マイナスの貿易収支が全体のGDPの数字の重石となっています。ポンドがここからかなりの上昇となれば、輸出の観点では英国にとっては良い状況にはならないが、同様の製品での価格競争が強まり、ヨーロッパの回復からの恩恵を受ける点では良い状況となります。しかし、輸出増は非EU国に対するものとなっており(直近5年間で40%増)、こうした市場において、それは価格競争というよりは、需要増を生んだ製品の品質と「珍しさ」です。
この特定の状況に折り合いをつけるには、Fedが再度、金融緩和縮小を断固として行うことに失敗し、EUがデフレ方向で変わらなければ、英ポンドが上昇する理由はありません。しかし、これは必ずしも否定的ではありません。結局、述べて来たとおり、ヨーロッパでの回復のこの段階において輸出に対する実質的な影響を及ぼすものとはならないと考えており、さらに重要なことに、英ポンド高はインフレの力の抑える上では恩恵があります。インフレを抑え続けることができれば、より長期的に低金利を継続するチャンスが高くなり、それは景気に長期的な健全性にとって、今のところ、唯一の最も重要な要因です。
英ポンドのレートに関しては英国銀行に質問することであり、(すぐに聞きたいと思わないということでもないなら)彼らが完全に認めるようなことを言うとは思わないことですが、ここからの英ポンドレートの上昇は英国経済にとって末期的なことではなく、インフレを抑える上では有用な支援材料であると思われます。