8/26(Mon) 為替ニュース&FX分析レポート
静かな相場の中、NSDが唯一上昇
ロンドン市場が祝日で休場だったため、その他の市場も閑散とした状況になりました。本日、上昇幅が最も大きくなったのはニュージーランド・ドルで、動きがあった唯一の通貨となりました。
しかし、NZD/USDは、この直前に5日間で360ピップス下げていたことから、50ピップス上昇したものの、驚くような動きでもなければ、テクニカル面で意味のあることでもありません。
EURUSDは、本日、市場を下回る経済指標が発表された5~10分後にピークを迎えた後、徐々に値を下げています。1.3373レベルに位置する100時間移動平均線を下回ったことで、トレーダーがこれ以上の上昇は期待できないと判断し、買い手が売り手に転じる展開となりました。EURUSDは、本日の下値圏にあり(金曜日午後4時の終値は1.33837)、次のサポートターゲットは本日の下値付近(1.33462)になるでしょう。1.33449に位置している200時間移動平均線を下抜けると、1.3340に位置するトレンドラインが次の維持線のターゲットとなるでしょう。
このレンジは引き続き38ピップスと小さく、率直に言うと、今から取引終了までに、価格はきっかけ次第で上昇または下落のどちらにも動く可能性があります。しかし、買い材料(きっかけ)が欠如していることから、午前8時半の発表から数分間以降、上昇の気配はありません。つまり、買い手が今買う必要はないと考えていると判断することができるでしょう。結果として、小幅な下落は、最も小さなレジスタンスの道筋だとみることができます。
USDJPYが消費財データを嫌気した下落から反発
予想を下回る消費財統計を受けて下落したUSDJPYは、緩やかながら確実に値を上げました。価格はニューヨーク市場の高値を上回り、98.66に達しています。価格は、5分足チャートでみると、トレンドラインのレジスタンスおよび100本、200本移動平均線を再び上抜けました。
材料に欠ける上、ロンドン市場も祝日でトレーダーが不在のため、市場は楽観的な株式市場に反応しているようです。予想を下回る統計にも関わらず、DJIAは26ポイント、ナスダックは21ポイント、S&Pは4ポイント以上、それぞれ上昇しました。
金曜日の下落幅の中間点は、98.704に位置しています。本日、100本移動平均線は、引き続き98.964レベルの上で推移しています。
BAMLがUSD/JPYの押し目買いを推奨
バンクオブアメリカ・メリルリンチの通貨ストラテジストは、USD/JPYが98.00に達したら買い始め、97.50、97.00で買い足す押し目買いを推奨しています。最初のターゲットは105.80/106.00で、次は95.80がストップの109.80です。
USD/JPYのチャートは、今の時点の市場でもっとも興味深いものであると言えるでしょう。下落トレンドからの反発が見られれば、値動きは活発になるでしょう。
カナダドルを売るもう一つの理由
カナダドルは、新興国市場および米国消費関連統計を対象としたレバレッジ取引のようなものです。
新興国市場での問題や予想を下回る米国統計を受けて、カナダドルは不安定な動きになっています。カナダ中央銀行プロズ総裁の任期序盤は、短期的な米国の回復に楽観的であったことで記憶に残ることになるかもしれませんが、今のところその回復は現実にはなっておらず、現在の引締めバイアスからニュートラルへの転換を意味する可能性もあります。
テクニカルな面では、USD/CADは金曜日に反落したものの、現在は1.0500超えまで値を戻し、日中チャートでは下値も徐々に切り上がっています。
当面のリスクとしては、USD/CADが次のドルの下落トレンドで再び下落に転じることですが、結局、それも買いのチャンスになるでしょう。買いのチャンスでは、EUR/CADにも注目が必要です。本日、8営業日連続高値更新となり、若干買われ過ぎではありますが、トレーダーにとっては反落が期待できます。
EURUSDは「トレーディングされている」と言うのは、マイリー・サイラスが自身のハンナ・モンタナのルーツに忠実であると言っているようなものです。(参照:MTVビデオミュージックアウォード-彼女は何を考えているのか。)しかし、私が言うことができることは、イントラデイのサポートは1.3373レベルでの100時間移動平均と5分足チャート上のその他のサポートレベルでこれまでのところサポートを保持しています。
今、サポートで買うというこの意味は、直近の1時間ほどのトレーディングで9ピップスで価格を維持していました。そのため、それを覚えておいてください。1.3373レベルの上に留まれば、おそらく、1.3400、そして1.3415レベルに走る可能性があります。下落と弱いデータの後のドルの弱さを探しているトレーダーは、お手上げとなり、市場が考えている内容を疑問に思う可能性が高くなり、それはマイリー・サイラスが考えているかと疑問に思うことのようなものです。
USDJPYは眠っているトレーディング状況で100日移動平均の前後でうろついている
週末に、黒田日銀総裁は、日本国債の購入は景気への影響を及ぼし始めていると述べていました。それに加え、その影響は株価を高め、国債のイールドを抑えました。 それは消費者やビジネスセクターの両方において信頼感を高めることに起因することができる。
USDJPYについては、価格は98.96レベルでの100日移動平均以下に留まっています。本日の高値は98.835に来ていました。安値は98.427での平均線から離れてはいません。価格は現在、中間点のあたりでトレードされており、98.61レベルでそこにいるところが満足しているようです。 金曜日の午後4時の終値は98.65に来ていました。金曜日に、価格は先週高値に上昇し、8月2日以来の最高値に上昇しました。その過程において100日移動平均の上で推移していたが、米国新規住宅販売データがあまりに弱かったため、打撃を受けました。黒田日銀総裁からのコメントは市場を動かすほどの影響力を持ちませんでした。
そのため、我々はじっと待っています。
耐久財データは市場をどちらかにどっと動かすはずです。言うまでもありませんが、予想以上に良い数字(期待は先月の3.9%増の後に-4%減となっています)での100日移動平均の上での動き(上記チャートの青線)は、99.15レベルを目指すでしょう。(トレンドラインレジスタンス-上記チャート参照)弱い数字で、その日の安値を通った動きは、98.289での直近の数週間の安値から上昇の38.2%に向かうだろうと思われます。それは98.137レベルに現在ある100日移動平均が続いています(以下のチャートの青線)200時間移動平均は97.94レベルにに来ています。
悪いニュースは残念ですが、それはこうした日々の1日であり、こうした週の内の1週になるようです。
米国の7月の「コア」耐久財発注は-3.3% vs +0.7%です。
主要通貨ペアのレンジは全く不十分なものです。今日の英国のバンキングホリデーは確かにこの不活発さに重要な役割を果たしています。全ての通貨ペアは先月の平均以下でニューヨークセッションに入っています。トレーダーはジャクソンホールでのシンポジウムが見た目よりも事態を複雑にしており、Fed待ちとなっています。Fedはデータに依存するアイディアを堅持しているようです。先週の住宅データは中古住宅販売は良かったものの新規住宅販売が落ち込み、好悪混じった状態でした。失業保険申請件数は先週32.3万件数に対して33.6万件に上昇し、若干弱かった。 今日は、耐久財受注データが発表となり、先月2.9%の増加の後に-4.0%の減少となることが予想されています。除輸送用機器は0.5%増加 vs. 先月-0/1%となることが予想されています。GDP(これは第3四半期でなるため7月のもの)に直接含まれる資本財移動非防衛Ex Airは0.3%増 vs. -0.9%減となることが予想されています。
トレーダーが米ドルに対してはっきりしたバイアスをかけていないため、対米ドルの日足の変化は同様な無気力さとなっています。時いつ、対英ポンドに対する米ドルと英ポンドは膠着状態です。
以下は今週予定のそのほかのリリース情報です:
火曜日:
ドイツIFO景況指数
米国S&P/ケース・シラー住宅価格指数
米国消費者信頼感指数
水曜日:
英国CBI(英産業連盟)小売販売指数
カーニーカナダ銀行総裁の声明
米国中古住宅販売成約
日本小売売上
木曜:
ドイツ消費者物価指数・速報スイス雇用レベル
ドイツ失業率
米国第2四半期GDP速報
米国失業保険申請件数
日本製造業PMI
日本消費者物価指数
金曜日:
ドイツ小売売上
ユーロ圏消費者物価指数
ユーロ圏失業率
カナダGDP
米国個人支出/個人所得
米国FOMCブラード米セントルイス連銀総裁の声明
米国8月ミシガン大消費者信頼感指数確報値