8/13(Tue) 為替ニュース&FX分析レポート
市場は先週、米ドルに対してアゲインストに変わったが、誰もその理由は分からなかった。
ウォールストリートの想像力豊かな者は常に理由を見つけることができる(徐々に弱くなることはない!ソフトな成長!)しかし、景気の数字は結構良く、確かに連邦準備銀行の意見を変えるほど、外れたものではなかった。昨日、私は、いかにセンチメントが急に反米ドルとなってしまうかについて記した。 そして、それが買いのシグナルとなりえると記した (これもである)。今日は、HSBCのウィークリー通貨調査が米ドルに向けて否定的なセンチメントに最も大きくシフトしていることを示しており、我々はより確信を得た。
全体として、市場は未だに米ドルに強気であるが、直近の1か月間にわたり続いた米ドルの弱さを乗り切るのは難しいことであった。
安倍首相はアベノミクス・プランの次の段階で官僚をターゲットにする。
安倍首相は政権の座に就いて以来、衆議院と参議院で優勢となり、日銀総裁は首相が選んだ者となった。彼は今、政策及びさらに重要であるが、財源に対して中央集権型のアプローチのドアを開けるべく、各大臣のトップのポジションをターゲットにしている。
日本政府の官僚は日本のおよそ9,600億ドルの予算のカギを握っている。問題は、キャリア官僚が手ごわい集団であり、政策をやり切るか、拒否するかの違いを生み出すことが多い。主として年功序列となっているその任命の性質が、安倍首相が変えたいと考えていることである。
彼の庇護下となる上級官僚ポストを掌握できれば、それが日本の政治を実質的に変革することが可能にするもう一つの弓の弦となる。それは簡単な仕事ではないが、それは以前の3回の機会で失敗した1つである。野田佳彦前首相を失脚させ、安倍政権を誕生させた選挙に至った直近の出来事である。
安倍首相は日銀から日本郵政株式会社社長、厚生労働大臣から海上保安庁長官に至るまで重要な職の任命を行ってきており、引き続き、上級官僚のポスト任命の作業を行っている。
こうした上級大臣を人事を掌握する過去の事例を考えると、彼はタフな仕事に直面しているが、安倍首相は日本を本気で変革しようとしており、そうすべく全速力で取り組んでいるということを改めて確信させることになるはずである。日銀と参議院の勝利の後に、市場はすでにアベノミクスの「次に来るものは何か」を問い始めており、我々は市場がいかに忍耐力が無いかを知っている。
私の思いとしては、これは日本の政治経済の回復の長期的な展望の1つとなるため、こうした動きは消費税の問題よりも重要である。安倍首相の列車は減速する兆候はなく、それ自体がとても強気なものである。
米ドル/円は円に対して1.19%のドル高でトレーディングされ、今日は先導している。(上記チャートを参照)同ペアのレンジは、1つずつテクニカルレベルを突破し、トレンドの日を凌ぐ勢いにもなっている。米ドル/円のレンジは127ピップスである。22日の平均はおよそ117で推移している。しかし、トレンドが速く、方向がはっきりしており、通常よりも大きなトレーディングレンジになることを忘れないようにすることである。そのため、要注意である。
1時間足チャートを見ると、価格は今日の高値への動きにおける多くのテクニカルレベルを突破している。(以下の1時間足チャートを参照)
- 100時間移動平h(青線)は96.66にある。
- 天井のエリアは96.93-97である。
- 38.2%リトレースメントは97.379である。
- 200時間移動平均と前のサポートのフロアは97.57-656エリアにある。
- 8月の動きの50%は97.867である。
97.867は、今日の近いサポートとして着目される。その上に留まれば、トレンドに乗った買い手はしっかりと主導権を握り、売り手はおびえた状態のままとなる。
そのレベルの下への動きや200時間移動平均への反転は考慮しなくとも良いわけではない。しかし、このトレンドの動きが本格的になれば、今日のこのエリア以下への戻ることは想定しない。
以下の5分足チャートを見ると、このペアはしばらく、上昇を弱めたトップ側のチャンネルトレンドラインに達し、(もちろん21:30に発表となる小売売上高のレポートによるが)埋め戻しに達する場合もある。今日の下側のサポートは底のトレンドラインサポート、100バー移動平均(青線)、そして直近のトレンドの高値足の38.2% -50%で描かれた調整ゾーンに対して買い手がいる。買い手がしっかりと主導権を握ったままで、売り手にプレッシャーをかければ、このエリアは調整を遅くするはずである。97.619での200時間移動平均のラインをブレイクすると、トレンドトレーダーを今日混乱させることになるだろう。
トップ側において、トップ側チャンネルトレンドラインのブレイクはそのトレンドの動きの加速を表し、新たに上値を切り上げることになるはずである。今日は達する可能性が無いが、98.705 での100日移動平均はそれほど遠くではなく、強気のトレーダーにとって主要ターゲットになるであろう。
ユーロ/円は今日のトレーディングで下落を試す…強調しているのは「試す」についてであるが、その考えをサポートする手がかりがある。
- 上記の日足チャートを見ると、価格はこの3日間の取引日にわたり100日移動平均(上記チャートの青線)の上下で取引されていた。本日、価格はこの移動平均線にタッチしていない。(つまり、主要移動平均線の下に留まっていた。)
- 本日の安値は127.955に来ていた。7月10日からの直近の安値は128.005に来ていた。そのため、本日の安値は6月27日以来の最安値である・
- このペアは124.94で4.5カ月にわたりダブルボトムを付けている。高値は133.789への高値スパイクに来ていた。上下のもみ合いの中間点は129.367である。価格は本日このレベルから離れて移動している。
- 価格は木曜日と金曜日に破られたトレンドライン以下に維持されていた。売り手はそののレベルにもたれかかっていた。
- 以下の1時間足チャートを見ると、このペアは引き続き100時間移動平均の下(さらに下落している)に留まっている。
- 価格は直近のトレンドライン・レジスタンス以下に留まっている。トレンドラインは現在
- 128.625に来ている。(そしてさらに下落中)
ここから価格が下落場合、128.625以下に留まることが近いレジスタンスとなる。それ以下に留まれば、売り手がしっかりと主導権を握り続けることになる。あるいは、129.027での100日移動平均の下に留まれることが、売り手が主導権を握り続けるために必要となる。 トレーダーは、しかしながら、間もなく満足と確認を探すことになる。下のターゲットは、本日の安値127.955であり、6月26日からの直近安値の126.55、6月7日の安値の126.10、そして124.94でのダブルボトムとなるであろう。
それほどイベントが無いが、影響を及ぼしているいくつかのテクニカルなレベルがある。以下のチャートが私のポイントの概要である。 我々はいくつかのポイントで離れて動くことになる…
米ドル/スイスフラン
ユーロ/米ドル
英ポンド/米ドル
米ドル/円
本日は、日本のデータ項目が多くはない。発表は8:50AMである。
- 7月10日及び11日の日銀政策金融決定会合の議事録
- 7月の機械受注前月比予想は-7.0%で、前回は10.5%であった。
- 7月の機械受注前年比予想は2.6%で、前回は16.5%であった。
後でこのデータのプレビューを行う。
–
北米市場が萎んでいき、最も近いレジスタンスはここ(短期)であり、そして97.25/30であるため、米ドル/円のオーバーナイトセッション高値以下にある。96.40/45のサポート(短期)そして95.90/95
本日、日本から消費税の問題多くの予想があることから、日本の政治家から若干のコメントを得ることになるはずである。
米ドル/円とユーロ/円の両方はアジア市場で本日早朝から押上げとなっている。このペアは100時間移動平均(上記チャートの青線)を超えて動ぎ、上昇が抑え込まれた水曜、木曜、金曜の高値の96.93-97エリアを通過する動きを継続することができた。次のターゲットは8月高値から8月安値の下落の38.2%となっている97.379である。その上では200時間移動平均が現在、97.65に来ている。(そして下降気味である。)今、サポートは96.92-97エリアに来るはずである。
ユーロ/円については、このペアも同様となった。 この終えあなたの価格はトレンドライン・レジスタンス、そして100時間移動平均(以下のチャートの青移動平均)を超えて上昇拡大した。上値上昇は、ショートカバーをさせることになる129.109での100日移動平均を通り、継続した。( 以下参照“ユーロ/円の手掛かりは下落….(おそらく)“)同ペアは8月高値から8月安値の下落の38.2%にアプローチしている。サポートは前期の100日移動平均に来る。
8月は典型的に円上昇となるという本日の先のレポートがあった。米ドル/円は今月まだ低いが、円がニューヨーク時間の終盤と早朝アジア時間のトレーディングセッションで下落しため、その差を狭めている。法人税減税を目指すとほのめかしている安倍首相からのコメントに、この上昇はおおよそ合致している。こうした動きは株式市場にとって好材料となるはずであり、米ドル/円のその動きを活気づけるようだ。
日銀金融政策決定会合議事録のリリース
リリースの概要:
- 日銀金融政策決定会合メンバーはCPIがプラスに転じる可能性が高いと述べた。
- 日本の景気は緩やかに回復する見通し。
- 数人のメンバーは物価に関して引き続き、慎重な見方を維持。
- 若干の日銀金融政策決定会合メンバーは、CPIの上昇は夏以降に停滞することなるかもしれないと述べた。
- 金融緩和は企業や家計のサポート機能を果たしている。