8/6(Tue) 為替ニュース&FX分析レポート
FRBのロックハート氏、9月の縮小に疑念
アトランタ連銀総裁のデニス・ロックハート氏は、FRBの一員としては中間的な立場にありますが、MNIとのインタビューで9月の量的緩和策の縮小に対して疑念を表明しています。
- 縮小の時期は必ずしも9月早期ではない
- 量的緩和の縮小は経済状態が良好でない場合は行わない
- 10月のFOMCで縮小を排除するつもりはない
- バーナンキ氏が10月に会見を行わないことに理由はない。
- 国債の金利は経済に対する現在の楽観的見通しを反映する
少し前に発表されたこのハト派的発言は、ドルを下落させています。
EURUSD、カギとなる抵抗線を試みるも、はずみがなくこれを破れず
EURUSDは、NYセッション早くにおいて最近の最高値となる1.3300を超えましたが、その水準の上における維持は1分にも満たず、その後下落して戻すことになりました。この水準はこれまでの数週間で売りが生まれている場所となります。(上のチャートを参照) 7月31日においては、価格はこの水準を超えて上昇しましたが、2013年の高値から同年の安値への下落の61.8%の調整水準が抵抗線として働き、価格はその後下落することとなりました。今日の動きは過去3日の取引日において3度目のテストとなります。
本日の取引範囲は、過去22取引日における同平均値が106ピップスであるのに対して、わずか61ピップスです。その平均値というものも7月18日の120ピップスをピークとしてこれまで着実に減少してきています。このことは市場での動きがトレンドのないものとなってきていることを示しています。このためはずみによる価格の動きに注意をするべきです。
6月の米貿易収支、予想値の-435億ドルに対して-342億2千万ドル
- 前回値は-450億ドル。改定値は-441億ドル。
予想をはるかに下回る貿易赤字に、ドルは堅調。
赤字額は2009年度以来最小
- 貿易赤字は2009年10月以来最小
- 輸出は2.2%の増加し、特に資本財は記録的な1922億ドルの結果
- 対中赤字は5月の278億6千万ドルに対して6月は266億5千万ドル
6月の米貿易収支、予想値の-435億ドルに対して-342億2千万ドル
- 前回値は-450億ドル。改定値は-441億ドル。
予想をはるかに下回る貿易赤字に、ドルは堅調。
CHART1(Smallest deficit since 2009)
赤字額は2009年度以来最小
- 貿易赤字は2009年10月以来最小
- 輸出は2.2%の増加し、特に資本財は記録的な1922億ドルの結果
- 対中赤字は5月の278億6千万ドルに対して6月は266億5千万ドル
GBPUSD、鉱工業生産の結果による上昇を打ち消す
GBPUSDは今朝の安値の1.5331に向けて1,5350を超えて下落し、現在値は1.5335。
EURGBPは、少し下落し0.8619となった後上昇し、現在値は0.8656.
GBPJPYは両通貨の二重の影響を受けた動きを見せ、高値の151.44から150.44に下落。
6月の英鉱工業生産前月比、予想値0.6%に対して1.1%
- 前回値は0.0%
- 前年比は前回値-2.3%、予想値0.7%に対して、結果は1.2%
- 製造業生産前月比は前回値-0.8%、予想値0.9%に対して結果は1.9%
- 同前年比は前回値-2.9%、予想値0.9%に対して結果は2.0%
鉱工業生産の増加高は2011年度1月以来最高となり、同じく製造業生産の増加高は2012年7月以来最高。
GBPUSDは1.5365から1.5392に上昇し、EURGBPは0.8639から0.8619に20ピップスの上昇。
私がアメリカ人であれば部屋中でUSAコールを連呼してやまないことでしょう。
USDJPY、下落傾向に。上方の多くの抵抗線がリスクを限定。
USDJPYは下落傾向を維持し、100時間線と200時間線を試み、2日連続でそれらのテクニカル水準を下回りました。(上のチャートの青線と緑線を参照) また2つの移動平均線は価格と同じ領域に集まる形となっています。(3つの値が集結) 私はこのような状態に直面した場合、今後それらが離散するということを前提として捉え始めます。100時間線と200時間線は現在それぞれ98.65と98.57の水準にあります。本日においてこの領域が重要であるのは、100日線が98.608においてそれぞれの移動平均線の間に存在しているからです。今日この領域への上昇は、価格がその後再びこの領域の上に戻す場合に、売り手に取引を留まらせることになります(反転に対応するトレーダーの動きも含む)。
両移動平均線を価格が下回った場合は、それに反応した売りの動きが支配的となります。下方においては、下落に向けた次の目標値は、6月の安値からの上昇における中間値の97.587の水準となります。さらにそこからあまり離れないトレンドラインの97.44が支持線として存在します。それぞれを下回った場合は本日の売りにはさらにはずみが生まれます。
過去22取引日における取引範囲の平均は以下となります。
今日発表される日本のデータ
昼まで発表はありません。
日本時間12:00に以下のものが発表されます。
- 先行指数(6月) 前回値 110.7、予想値107.3
- 一致指数(6月) 前回値 106.0、予想値105.1
ForexLive 米国情報: ISMサービス業景況指数、2月以来の最高値
- ISM非製造業景況指数は、予想値53.1に対して56.0
- FRBの調査において商業用ローンの需要が増加、融資条件が緩和
- IMF: 日本は資産購入を拡大するべき
- IMF、フランスは成長を持続させるため、緊縮化のペースを落とすべき、と言及
- FRBのフィッシャー氏、FOMCは現在、量的緩和策の縮小に近づいている
- 日銀、経済評価を変えない模様 - 日経新聞
- ゴールドマンサックス、ブラジルの経済拡大評価を中断
- 金、10ドル安の1301ドル
- EURCHF、1か月間の安値で1.2300
- S&P500、0.15%安の1707
- 円に影響され、ユーロとNZドルが下落
豪ドルは、RBAの政策金利の決定を前にほとんど変わらずの状況であったが、セッション内の高値である0.8926付近で前日を終了したことにより、変化の兆候を示している。短期チャートでは部分的に逆三尊のパターンが示されているが、売り圧力として0.9950に強いものがあり0.8980には弱いものがある。
USDJPYは下落の流れにあり、セッション内においての安値は98.26となっている。日銀にとって悩ましいことに98.20を前に売りが先行している。日経平均と福島地区の問題が影響している。
過去2日間において取り扱われたテーマは、木曜日の動きを解消する流れにある。雇用統計における楽観はほぼ解消されたが、今日のISM指数において雇用統計はかなりの好結果であり、これまでの流れが引き続き継続するとは私は考えてはいない。
東京市場の開始においてUSD関連ペアが下落
- 大きな動きではありませんが、USDJPYは、早い時間での輸出業者による販売行為の後、今朝98.20の下にいくらか推移しました。
- EURUSDは少し上昇しましたが、その動きは弱まっています。GBPUSDでもわずかな上昇が見られました。
- NZドルと豪ドルは、本日それぞれの国内事情により変動が予想されます。(フォンテラ関連ニュース、RBAによる発表)
英国のデータ 7月のBRC小売売上、既存店ベースで前年比+2.2%(予想値+2.0%)
東京市場 – 日経平均、開始において大きく売りが先行
日経平均では売りが進み、USDJPYはそれに伴い下落した。ただ、97.75を前に支持線が存在する。