今日のFXニュースです。
為替アメリカ市場情報:“イタリアンドレッシング風味のギリシアサラダ”
- 株価、国債の利率、ユーロ通貨の下落などアメリカ市場にヨーロッパの悪影響が及んでいます。
- ベルギーの財務相Reynders氏はギリシアの2回目の債務救済措置は9月であろうとコメントしています。
- ドイツの財務相はヨーロッパの2重債務救済措置システムを重要視はしていません。
- イタリアの銀行は“我々は投機的な攻撃を被っている”とコメントしています。
- イタリアのクレジット・デフォルト・スワップ(オプション取引)は25%以上上昇しています。
- ギリシアは2011年の目標収支を23%ほど下回っています。
- オバマ大統領は取り決めが出なかった日曜のあとに立法府と会議をしました。上院共和党のリーダーは会議を建設的であると評価をし、火曜日に再度会議を催す予定です。
- イングランド銀行は利率は次の2年間に向けて下がるであろうとコメントしています。
- Bini-Smaghi氏はイタリアとギリシアは豊かな国であり、債務を返還できるだろうとコメントしています。
- S&P 500は1.8%下落し、1319ポイントとなっています。
- アメリカ10年債は10ベーシスポイント下げ、2.92%となっています。
- 原油価格は1.20下落し、$95.00となっています。金の価格は$11ドル上昇し、$1555ドルとなっています。
EUR/USDの通貨ペアはイタリアの悪影響のため、ヨーロッパ、アメリカ市場で下落しています。おそらく市場は金曜日の緊張感に対して我々以上に過敏になるでしょう。ヨーロッパの銀行の株価はグループ内で6%落ち込んでいます。EUR/USDの通貨ペアは5月の安値の1.3968より上の1.3986の安値に落ち込みんでいます。安値からの反発は1.4050までが予想され、売り手市場は1.4080/90の範囲となっています。
EUR/JPYの通貨ペアはアメリカの利率が落ち込むのと同様に下落しました。112. 35がアメリカ市場での安値でしたが、USD/JPYの通貨ペアは80.11の安値でした。
EUR/CHFの通貨ペアは1.1672の安値をつけ、GBP/USDの通貨ペアは1.5885の値で61.8%のフィボナッチラインのテストに落ち、その後1.5900の上で安定しました。
(http://www.forexlive.com/blog/2011/07/11/forexlive-us-wrap-greek-salad-with-italian-dressing/ より抜粋)
先月のブログで、為替の要因となるトピックを挙げてきました。
http://www.fxddjpblog.com/2011/05/03/10561/
http://www.fxddjpblog.com/2011/05/10/10655/
http://www.fxddjpblog.com/2011/05/17/10747/
http://www.fxddjpblog.com/2011/05/31/10869/
今日は5つのファクター(Factor 5)の最後のひとつとしてInterest Rate(利率)に焦点を当ててみたいと思います。
直接的な中央銀行の影響下による Interest Rate(利率)の基準が金融機関の借り入れをする消費者に対する利率の変化および貨幣価値へと波及します。例えば、経済が落ち込み、消費率を伸ばし経済の拡大を促すために、中央銀行の利率引き下げを行うことで、借り入れの利率が低くなった場合は借り入れおよび消費指数を促進させ、消費者指数を引き上げます。
また、利率は貸し付けの利率から生まれる利潤を求めた投資家の関心を引き寄せます。そのため利率の引き上げが投資家による需要を上げ、ひいては貨幣価値を上げることなります。その反対に利率が引き下がれば相対的な貨幣価値に対して反発を促します。
今日のニュースでもありましたが、イタリアの問題が端を発して、ERUの値動きが激しくなっておりますので今後のヨーロッパの動向、ECB (欧州中央銀行)に注目が集まっております。それではそのヨーロッパの状況に危惧したECBのBini Smaghi氏のコメントとForexLiveのアナリストのJamie Coleman氏によるコメントで今日のFXニュースを締めくくらせていただきます。
– M.Yamazaki –
“Italy Is Rich Country, Will Never Default.”– Bini Smaghi –
“Greek Salad with Italian dressing.”– Jamie Coleman – (http://www.forexlive.com/blog/2011/07/11/forexlive-us-wrap-greek-salad-with-italian-dressing/)