今日のFXニュースです。
為替アメリカ市場情報
- アメリカの週間失業保険受給申請が13000件から403000件になっています。
- フィラデルフィア連邦は生産高は43.4から18.5に落ち込んでいます。
- アメリカの先行指数は3月は0.4%まで上がっています。
- スタンダード・アンド・プアーズ総合500種株価指数は0.5%上昇し、1337になっています。
- アメリカの10年債は1ベーシスポイント落ち込み、3.39%です。
- 原油価格は$0.78ドル上昇し、$112.22になっています。
イースターの週末の間で多くの市場が閉じているため、(取引の)範囲は金曜日には縮小されるでしょう。(http://www.forexlive.com/category/all より翻訳)
今日の市場の情報もイースター休日の関連で少なくなっております。そのため、流動性が少なくなる場合もありますので、スプレッドにご注意ください。詳しくは先日のスタッフ記も参考にしてださい。(http://www.fxddjpblog.com/2011/04/20/10417/ より参照)
だんだんと春めいた日が見えてきましたが、日本の皆さんいかがお過ごしでしょうか?先日、機会があってアメリカのメジャーリーグのヤンキース戦をヤンキーススタジアムで休日に観戦してきました。スタジアムに着いたときにはもう人が長蛇の列で皆お祭りのような雰囲気でした。弊社の他のデパートメントのヘビーヤンキースファン曰く、“Yankees Stadium is the most beautiful stadium to play and watch the baseball”という言葉どうり、スタジアムの中に入ると煌びやかな照明とバックスタントの電光掲示板が目がくらみ、球宴というのはこのような雰囲気であるのかとも感じました。
ゲームのほうは日本の組織野球とはまた一味違う、真剣さの中にエンターテイメント性を十二分にして、かつドラマッチックにゲームを魅せるところが日米の少し違うところであるとも思われました。ほぼスタジアムはヤンキースファンに埋め尽くされ、ヤンキースに不利な判定の場合はブーイングなどもありましたが、敵チームのバッターが自打球に苦しみながらもバッターボックスに向かう姿にヤンキースファンからも惜しみない拍手が送られたことに印象も受けました。
今まで野茂、イチロー、松井、松坂などの日本人野球選手がメジャーに行き、日本人がある種憧れの地であるメジャーリーグ。弊社のスタッフが過去にスポーツアスリートとトレーダーについて書いた記事もありましたが、(http://www.fxddjpblog.com/2010/12/08/8538/#comments より参照)実際にゲームを間近で見て、アメリカのメジャーリーグはアメリカの国民性、アメリカ社会、ひいてはアメリカのビジネスに強く根付く何かがあるのではないかと思います。というのも、日本のプロ野球との違いは、第一に権利ビジネスの捉え方の違いにあります。
基本的に、球団の収入源は、球場のチケット売上、スポンサーの広告収入、TV、ラジオの放映権料、グッズなどのライセンス収入の4つに分けられますが、球場のチケット売上は、観客動員数で言えば実のところアメリカも日本もそれほど変わらなりません。また、スポンサーの広告収入も、球場の広告スペースには限りがあるため、通常以上の収入は変わりません。しかし、メジャーリーグの各球団が選手の高額年俸の負担に耐えられるのは、TV、ラジオの放映権料、グッズなどのライセンス収入の権利ビジネスによる収入が日本よりも圧倒的に多いからとなります。
“メジャーリーグの権利ビジネスにおいて重要な役割を果たしているのが、MLB内の「コミッショナー事務局」ですが、コミッショナー事務局の下には、各球団が保有する様々な権利、具体的には放映権、球団のロゴやユニフォーム、選手の背番号や名前などに係る各種権利をまとめて管理している組織が存在します。そして、この組織が各テレビ局に対する放映権の売り込みや、全米中のグッズメーカーに対するライセンス供与を一括で行っています。権利ビジネスによって得られた収益は、各球団に配分されるという仕組みというわけです。”
一方の日本のコミッショナー事務局にはここまで強大な権限が与えられてなく、放映権などの各種権利は球団が保有するケースもあれば、親会社が一部の権利を保有するケースもあり、球団によってバラバラに管理されているのが実情です。そのため、メジャーリーグのような統括、組織化された収入は日本のプロ野球には見られません。中には、試合映像の著作権をキー局が握っていて放映権をまとめて販売しようという動きはないため特定の放送局とのつながりが強い日本のプロ野球においては、メジャーリーグのように放映権で大規模な収入を得ること自体が難しいのが現状です。
また、メジャーリーグにおいては、コミッショナー事務局傘下の権利管理組織がライセンス供与契約を結んでいるメーカーが、アパレルだけで100社以上に上るといわれています。しかも日本と違って非独占契約だから、あるアパレルメーカーが複数の球団のユニフォームのレプリカを製造するなどというのが当たり前になっているらしいです。(http://management-frontier.livedoor.biz/archives/51741123.html より抜粋)
こうした現状を見ると、華やかなゲームスタイルとは裏腹にアメリカメジャーリーグは実に統括され組織だったビジネススタイルが確認できます。しかし、逆にそうした組織だった土台があるからこそ、あのメジャーリーグの華やかさもあるのではないでしょうか?また、これはアメリカのどのビッグビジネスにもいえることで、金融、株、為替、不動産などのビジネスにも統括され組織立ったシステムがあり、土台があることで多くの人々がアメリカンドリームを描き出すと思います。また、ビジネスの世界においても、実際ゲームで見たような素晴らしいプレイに敵味方関係なく拍手が送られるようなアメリカのフロンティアスピリッツが根付いているのではないでしょうか?
それでは、Los Angeles Dodgersの元監督のTommy Lasordaによるビジネスにも通じる一言を最後に今日のFXニュースを締めくくらせていただきます。 – M.Yamazaki –
“There are three types of baseball players: those who make things happen, those who watch it happen, and those who wonder what happens.” – Tommy Lasorda-