オペラ歌手、岡部敬太郎氏インタビュー
2010
4/21
Q1 歌にめざめたきっかけは?
もともとピアノ科だった僕が歌のパワーを感じたのは中学の頃です。
東京から僕の実家がある愛知県に引っ越したときに、学校でいじめにあいました。
登校拒否気味になり、もう生きていたくないなとも思いました。そんな時ピアノのレッスンの帰りに
車のラジオから渡辺美里さんが歌う「My revolution」が流れてきました。
「自分だけの生き方、誰にも決められない」この歌詞で僕はパワーをもらい、自殺しようという
愚かな考えを捨てることができました。歌は心を動かし、すごいパワーをくれる。歌が素敵だなと
思ったときはまさにこの時ですかね。尊敬する歌手は誰ですかと聞かれたら真っ先に渡辺美里さん
と僕は答えますね。
Q2 New York生活はどうでしたか?
あの4年間は僕の人生の中でとても充実した、そして忘れられない時間です。
まずは僕の歌の師匠Franco Iglesias先生のもとで、発声や歌心を学べたこと。
僕を応援してくれるたくさんの人・友人ができたこと。そしてAmatoオペラで3年間歌えたこと。
9・11のテロを僕は現地で経験しました。Amatoオペラのオーディションに受かり
シーズン初日の直前の出来事でしたのでよく覚えています。
果たしてこんな事態なのにシーズン初日を無事迎えられるのだろうか?
迎えたとしてもお客さんは来てくれるのか?不安がよぎりました。
僕自身も精神的に不安になっていましたし。
シーズン初日当日!劇場は満員でした。開演前AmatoオペラのディレクターTonyが犠牲者に
黙祷をささげましょうと呼びかけ全員で黙祷をしてからのオペラAida上演でした。
その時のことは今でも鮮明に覚えています。
こんな時だからこそオペラを観て少しでも元気になりたいと思う聴衆、
こんな時だからこそ歌って、背負った悲しみや辛さを癒せたらと思う劇場。
New YorkerがよくI Love NY♡と言いますが、まさにNew Yorkerのパワーを
感じた瞬間でしたね。支え合い、助け合い精神とでもいうのかな?
僕にとって精神的にも歌手としても育ててくれた場所こそNew YorkのAmatoオペラ劇場でした。
Q3 音楽・歌への思いをお聞かせください。
I Love NY♡と言えるくらいNew Yorkerは自分の住む街、国が好きと先ほど言いましたが、
果たして僕は…と思いました。日本人歌手としての役割とは何か?
あの9・11以来考えるようになりました。
日本は唯一の被爆国。
その悲惨な過去の歴史を二度と繰り返さないように、第二の広島・長崎を絶対つくらないように、
平和というメッセージを歌にのせて、日本から世界へ発信していきたい!そう思えるようになりました。
歌は音符の上に歌詞があります。オペラ発声(マイクを使わない)で歌うと
その言葉はダイレクトに心に届き、音楽が心に響き余韻が持続する。
渡辺美里さんの歌でもそうでした。歌で過去の歴史は変えられませんが、
未来を変えられるパワーを持っていると僕は思います。
僕の歌が多くの人の心に残るように、日々精進していきたいと思っています。
岡部敬太郎氏のブログはこちらから
この記事を書いた人
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コメント
コメント一覧 (1件)
けいたろう様
お久しぶりです。私のこと覚えてるかな?
元気そうでよかった。
みんな活躍していてすごいね。
思い出してメールしてみました。